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"一発屋"が通用しない時代に。勝ち残ってきたサービスには確固たる「教義」があった–メルカリ・小泉氏、dely・堀江氏、テンセント・シン氏、フラー・渋谷氏
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2018年2月7日、アプリ分析ツール「AppApe」を提供する株式会社フラーは、1年間で著しい成長を遂げたスマホアプリを表彰する「AppApeAward2017」を開催。今回は同イベント内の「アプリマーケットセミナー」で行われたトークセッション「Go Global 2020年に向けたアプリビジネスの展望とは」をレポート形式でお送りする。

2017年の1年間で、世界全体のアプリダウンロード数は1,750億件を超える。かつて、アプリビジネスは「安く始めて一発儲ける」といった”夢”が存在していた。しかし、コンテンツが激増した近年において、アプリビジネスには世の中を見る目としたたかな戦略が必要だ。

今回のトークセッションは、そんな”アプリ戦国時代”を生き抜き、今もなお最前線で戦いを続ける経営者の面々が集まった。競争を生き抜くために必要なのは精緻なデータなのか、膨大な資金力なのか、それともスピード感なのか。各人の「アプリビジネス論」が邂逅し、白熱したトークセッションとなった。

<セッション登壇者>

・谷本有香(フォーブス ジャパン 副編集長)※モデレーター

・シン・ジュノ(Director of Platform Business Development Tencent Games)

・小泉文明(株式会社メルカリ 取締役社長兼COO)

・堀江裕介(dely株式会社 代表取締役 CEO)

・渋谷修太(フラー株式会社 代表取締役CEO)

■世界の五指に入るテンセント。後塵を拝すまいと追いかける日本の経営者たち

セッションの始めにそれぞれの企業のサービスと事業、これまでの業績の紹介がおこなわれた。

最初に紹介をおこなったのはテンセントのシン・ジュノ氏。シン氏の口から語られたのは、世界で一番勢いに乗っている企業といっても過言ではないテンセントの華々しい業績の数々だった。

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Director of Platform Business Development Tencent Games シン・ジュノ氏

シン・ジュノ氏
(以下、シン):
弊社の代表的なアプリは「Wechat」。現在、中国国内外を合わせユーザー数は10億人近く。ほかにもゲームアプリの配信、AIの研究開発もおこなっています。売上は毎年40~50%ずつ伸びており、昨年の売り上げは3兆円。累計で8兆円を突破しました。現在、アメリカや台湾、日本など、国外に多くの拠点を構えています。

続けて自己紹介おこなったのはフリマアプリ「メルカリ」を配信する株式会社メルカリの取締役社長兼COOの小泉文明氏だ。小泉氏はテンセントの売り上げの大きさ対し「国家予算レベル」とツッコミを入れつつ、事業の紹介を始める。

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株式会社メルカリ 取締役社長兼COO 小泉文明氏

小泉文明氏
(以下、小泉):
メルカリは先日、会社設立5周年を迎えました。この5年で、日本だけでなくアメリカやイギリスでアプリを配信しています。2017年の年末に世界全体で1億ダウンロードを突破。うち6,000万超が日本、3,000万超がアメリカ、残りがイギリスという内訳です。

最近力を入れているのはライブコマースをはじめとした新規事業です。今後の展望としては、今までのような「モノ」の交換だけでなく、人が持っているノウハウやアセットを商品として流通させるサービスを展開していきたいと思っています。グローバルな展開を中心に、メルカリのエコシステムをつくっていく施策を打っていく予定です。

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dely株式会社 代表取締役CEO 堀江裕介氏

続いて自己紹介を行ったのはdely株式会社の代表取締役CEO・堀江裕介氏。

堀江裕介氏
(以下、堀江):
dely株式会社の堀江と申します。dely株式会社は”70億人に1日3回の幸せを届ける”をミッションに、レシピ動画サービス「kurashiru」を配信しています。現在、累計ダウンロード数は1,000万。1万4,000本という、世界一のレシピ数を誇る動画配信サービスです。 

事業を始めるころ、SNS上にはTastyさんやTasteMadeさんなど、レシピ動画がグローバルに広がっていました。しかし海外のレシピ動画メディアは、派手で面白い反面、実用性の低いレシピが多かった。「冷蔵庫の余りもので」といった実用的なレシピを紹介するメディアを作れば、日本にローカライズすることができるのではないかと思ったことが起業のきっかけです。

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フラー株式会社 代表取締役CEO 渋谷修太氏

最後に自己紹介をおこなったのはフラー株式会社CEO・渋谷修太氏だ。

渋谷修太氏
(以下、渋谷):
フラー株式会社の渋谷です。私たちはアプリのデータ分析をおこなうツール「AppApe」を提供しています。国内のアプリ分析ツールではNo.1の認知度を誇っており、アプリ売上げランキング上位100社のうち82%が利用している状況です。

分析ツールを提供する上で肝要なのは「デベロッパーの気持ちを理解すること」。私たちはデータを観察するだけでなく、みずからも”常にアプリを作り続ける”ことで、デベロッパーの気持ちを理解し、より実用的なアプリを提供したいと考えています。

たとえばAR機能を用い、顔にカメラを向けると吹き出しが出てくるアプリ「いでよ!!フキダシくん」を配信しています。こういった取り組みは、自分たちでARを盛り上げたいと思う一方、ARのビジネス展開のノウハウをつかみ、他社のビジネスに還流したいという思いがありました。

■アプリビジネスで「少ない資本で一発当てる」ができなくなった理由

アプリ業界で生き残っていくなかで、独自の戦略を身につけていった4人。アプリビジネスはどんな言葉をキーワードに、どのように盛り上がっていくのか。ディスカッションが始まった。

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–2017年はアプリビジネスにとってどんな一年でしたか。

堀江:
個人的にもアプリ業界としても、アプリを作るのにお金がかかる時代になってきていることを感じました。「kurashiru」でレシピ動画に注力することを決定してから、70億円の調達資金はすべてテレビやウェブの広告に費やしました。競合環境が激しくなっている昨今、スタートダッシュを決め、マーケットシェアを先に奪うことが何より大事になりつつあります。競合が多ければ多いほど、「アプリは安価に参入できる」という考え方は、今はもう通用しないでしょう。
小泉:
去年1年間で一番変化が顕著だったのは、やはり仮想通貨です。2017年の初めこそ誰も言及していませんでしたが、年末にはさまざまな人が仮想通貨の話をしている。仮想通貨の影響はアプリビジネスにも影響を及ぼしてくると考えられるので、注意深く観察する必要がありますね。
シン:
最近では中国市場が伸びる一方で、中国のIT企業の多くが日本に流れ込んできています。現在日本で人気の「荒野行動」や「THE KING OF FIGHTERS ’98 ULTIMATE MATCH Online」の提供元は中国のIT企業です。中国企業が日本に参入する背景には、中国市場に比べ、日本のほうがお金をかけずにさまざまな施策が打てる現状があります。つまり、中国より日本で勝負をするほうが楽なんです。
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シン:
また、近年のゲームアプリ業界は、”お金がお金を生む”、「資本集中型」の産業になりつつあります。「ゲームで稼いだお金を元手に、ゲーム以外の事業を始め、そこでまた収益を上げる」という新たなビジネスモデルが出来上がりつつあります。

–2018年、アプリビジネスで注目すべきポイントはどこにありますか?

堀江:
ここ数年で人びとが”熱しやすく冷めやすい”状態になったことを感じます。コンテンツが増え刺激が多く、強くなる一方で、それに飽きるスピードも速くなっている。アプリを作るときには、世の中がどんな刺激を欲しているのか、先回りして提供することが求められます。
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堀江:
また、スタートダッシュに成功したとき、次に考えるべきは「中長期的にアプリを使用してもらうにはどうすればいいか」です。ユーザーが飽きず、ほどほどの熱量を持ってもらうための”刺激のコントロール”をすることは非常に大事になってくるのではないでしょうか。
小泉:
いま、若い人たちのあいだで”テキスト”を使わず、動画や写真、スタンプで会話を簡略化するコミュニケーションが増えてきています。メディアに関しても同様のことが言えるでしょう。図や画像、動画など、「kurashiru」のように直感的に理解できるメディアは目立っていくと感じています。
堀江:
テキストや画像に比べ、動画はグローバル展開しやすいのも強みの1つです。僕自身、最終的にグローバルで勝負したいと考えたときに、コミュニケーションに障壁のない動画メディアを選びました。

また、ただ動画を撮るだけでなく、オリジナルコンテンツは一定のフォーマットに沿った形で作るようにしています。フォーマット化することで、海外展開時の翻訳作業が簡便化されるためです。

■ジャンルの制覇へ、次なる挑戦は?経営者たちが語った今後の展望

アプリビジネスを様々な角度から切り込んだトークセッション。最後に、各人の今後の展望を伺った。

渋谷:
私たちが創業した2011年頃は、単なる”ダウンロード数”よりも本質的な”アクティブユーザー数”や”起動回数”に着眼したデータを提供していました。それらは当時、ユーザーの行動を読み取ることに関して時代を先取っていたからです。

しかしこれからの時代は、アプリが中長期的に利用されるための、より深くユーザーの行動を観察したKPIが必要になります。膨大なデータを武器にそのKPIを突き止めたいですし、最終的にはスマホアプリの分析に関して、日本の皆さんに頼ってもらえるような会社にしていきたいですね。

シン:
今後のアプリビジネスは、勢いのある中国と、日本、そしてアメリカによる三国志のような様相を呈していくのではないかと思っています。そのような状況下で勝つために必要なのは、スピードです。今後テンセントはさらなるグローバル化を目指し、スピード感を持ってインドやヨーロッパに深く参入していきます。
堀江:
delyを、世の中で来ている”波”を的確にとらえられる会社にしたいです。そのためには、1つのプロダクトで”一発”を狙う業態では長続きしません。社員の育成にもしっかり力を入れ、会社として健全な状態を作ることが重要だと思っています。言われてみれば当たり前のことかもしれませんが、この当たり前を出来ている会社は少ない。コンスタントに勝負を積み重ねていく中で、何回か大きく勝てる。そんな”強い組織”を作っていきたいです。
小泉:
僕らがここまで成長する過程において、「やろうと思えばできる」と思うことがたくさんありました。選択肢は無限です。しかし、それらすべてを実行していたら、成長することはできなかったでしょう。大事なのは”何が必要で、何を求められるか”を見極め、見つかった一点にフォーカスすることです。今後もその姿勢を貫いていき、みなさんに良いプロダクトを届けていきたいと思っています。
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セッションを終えて

セッションの中で、スタートダッシュを成功させたアプリの次なる課題として、中長期的な利用を促進するUXの提供が挙げられた。アプリが増えれば増えるほど、ユーザーの流動性は増す。今後、アプリを提供する企業がどのような施策でユーザーを確保するのか。激しい競争の中から生まれるイノベーションに期待したい。

取材・文:半蔵門太郎

長野県佐久市出身。千葉大学では文化人類学を専攻。
テクノロジーやインターネットの影響で様々な「境界」がなくなっていく動きに関心を持つ。
Twitter:@hanzomontaro

(2018-4-20 18:00:00)

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4月1日(日)1:31〜放送:「SENSORS」MC、ライゾマティクス 齋藤精一と"現代の魔法使い" 落合陽一の1日に密着!

「SENSORS」の放送内容は・・・

■ 地上波放送最終回の今夜は特別編! 世界が注目するライゾマティクスの秘密基地と筑波大学デジタルネイチャー研究室に潜入!!





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  齋藤精一

 
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       落合陽一

研究者・教育者・経営者・メディアアーティストと肩書きが増え続ける落合陽一とは一体何者なのか? 
齋藤精一の組織哲学”スイミー理論”とは?
日本の未来を担う若き研究者たちへ落合が熱いメッセージ!
メディアの未来を体感できる「クリエイティブテクロノジーラボ」を滝アナウンサーがリポート
4月以降の「SENSORS」の新展開も発表いたします!

<出演者>
【MC】
齋藤 精一(ライゾマティクス代表取締役社長/クリエイティブディレクター)
落合 陽一(筑波大学准教授・学長補佐/メディアアーティスト)

【ナビゲーター】
滝 菜月(日本テレビアナウンサー)
佐藤 真知子(日本テレビアナウンサー)


番組名:SENSORS
放送日時:4月1日(日)[土曜深夜]1:31~2:31
放送:日テレ

(2018-3-30 16:00:00)

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死ぬこと以外カスリ傷。挑戦に寛容な「キリギリスの時代」に求められる生き方とは–菅本裕子 × 箕輪厚介 「新しい働き方」の先駆者たち

「あたらしい、はたらきかた」をテーマに行われたSENSORSサロン。”日本のシリコンバレー”を目指し4月オープン予定の「EDGEof(エッジ・オブ)」を会場に、公開収録形式で行われた。

4回にわたってお届けする最終回。第4弾記事では、「ビジネスの現場で生き残る人」をテーマに、異なる領域で事業を展開するMCとゲストが議論を交わした。会場からの質問に対しても、それぞれの実体験と成功体験を踏まえたアドバイスが送られた。

※当記事は2018年2月に行われたSENSORS公開収録の内容を再構成したものです
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(左より)箕輪厚介氏、菅本裕子氏、齋藤精一、落合陽一

–今後、さまざまなビジネスの現場において生き残れる人はどのような素養を持つ方でしょうか。それぞれの意見をお聞きできればと思います。

落合陽一(以下、落合):
先日の休みに妻と「ドラゴンクエスト」をやっていたら、プレイヤーとしての僕が分裂して、AIが僕を操作するバグが発生したんです。その分裂したNPC(ノンプレイヤーキャラクター)を「落AI」と呼んでいるんですが、落AIくんは僕らよりはるかに厳格な対処をし、コンスタントに敵にダメージを与えてくれるんです。

AIが僕ら人間より良い働きをするようになると、人間同士の悪い部分を客観視できるようになることに気づきました。みんなが「落AIがしっかり働けるような環境を作ろう」という意志のもとイテレーション(短い間隔で反復しながら行われる開発サイクル)して自分の悪い部分を改善する。AIではなく人間だったら、悪い部分を見つめようとする客観性は発生しないじゃないですか。これがこれからの職場だと思うんですよ。

齋藤精一(以下、齋藤):
これからの時代は、1人がやりたいことを乱立させても成立する、むしろその方が面白い時代になってくると思っています。アリとキリギリスだったら、愚直に働くアリではなく、好きなことをする”キリギリスの時代”が始まるのではないでしょうか。突拍子の無い「自分」を表現していける人が、5年後、10年後のビジネスを支えていく。ライゾマティクスは都度やりたいことをやっていきたいです。
菅本裕子(以下、菅本):
今後、私のような「インフルエンサー」と呼ばれる職業は、いかにスピード感をもって新しいサービスに挑戦し、失敗を改善できるかが重要です。ただ、「フォロワーの要望にすべて応えること」イコール「フォロワーを大切にすること」ではありません。吉野家でパスタ出すみたいなことになってしまいます。
箕輪厚介(以下、箕輪):
僕のオンラインサロンのキャッチコピーは「死ぬこと以外カスリ傷」。僕自身、今までの人生でリスクをとったこともありますが、死ぬことなんてない。多くの人がリスクと感じているものは仮想的なものであって、実際はエンタメのようなものです。リスクを冒せば、それがたとえ失敗しようと財産になります。

僕は「普通のサラリーマン」なので、4人家族で賃貸を借りようとすると埼玉辺りにしか住めない。毎日会社から2時間弱も満員電車に揺られている自分が嫌になってました。このままじゃ俺は何も出来ないで終わると思って、家賃が給料の3分の2ほどの都内のマンションを借りたんです。貯金もなかったし半年くらいしか持たない計算だった。でも俺だったら追い込まれれば絶対にアイデアが湧いてくるだろうという根拠のない自信もあった。結果的に、どうしても稼がなくてはいけない状況になったからオンラインサロンを始めたり個人としての仕事を生み出すことができた。「失敗しても死なない」ので、思い切ってリスクをとれるかどうかが大きく成長する人としない人の分かれ目になると思います。

■ トップ・オブ・トップになるまで熱中せよ。そして横展開。次世代をサバイブするのは「好きを追求」した人材

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公開収録終了後、会場からの質問を受け付けた。

質問者A:
ゆうこすさん以外の結婚されているお三方は、仕事に全力を尽くしつつ、家庭とのバランスをどのようにとっているのでしょうか?
落合:
僕は子供ができてから大学のある筑波まで電車一本で行ける秋葉原に引っ越しました。移動時間が減ったことで、30~40分くらい家庭にあてる時間を捻出できましたね。最近、子供が手術を受けたんですが、あらゆる仕事が遅延したので、こういったときにどうするかはこれから模索していかないといけないと思っています。
箕輪:
落合さんはこれだけ仕事が忙しい中で家族の時間を作れているのですごいです。僕は少々破綻していますね。ですが、お金を稼ぐことである程度解決できるかなと。誰にでもここが頑張りどころというポイントがあるので、そのときはバランスを崩してでも攻めるべき。時間かお金しか渡すことは出来ないので、時間を仕事に使う時期はお金で解決するという選択肢もあるかなと。たとえば子どもをベビーシッターに預けることで、妻の時間的な余裕を確保できたりもする。
齋藤:
僕は子供が小学校に入学するのを機に、世田谷から逗子に引っ越しました。車通勤をするようになったんですが、その時間で「頭の中で問題を転がす」ことができるようになったんです。つまり、頭では仕事のことを考えつつ、体は家族のことをできるようなった。そのことによって切り替えが良くなったので、土日はしっかり家族にあてることができるようになりましたね。
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質問者B:
中学1年生の息子がいます。これからより働き方が多様化していく社会で生きていく中学生にメッセージを送るとしたら、どのような言葉を送りますか?
落合:
中学時代はエレキギターと電子ドラムに熱中していました。その時から信号や「波」に興味を持ち始めましたね。そこから約20年後、「波」を扱う点では規模や範囲が変わっただけで、本質は変化していません。つまり、子供のころに一番好きだったことは、大人になっても同じように熱中できるのではないかと思っています。
箕輪:
好きなことを仕事にできる時代だからこそ、何か1つ「やり切る」力が必要じゃないかなと。好きを仕事に、みたいな文脈だとパラダイスみたいな世界が来ると思ってる人も多いですが、どんな世の中でも気合入れてやり切れないと何者かになれない。学生時代に部活動で強制的に朝練に行かなきゃいけないとか、受験勉強を頑張らなきゃいけないとかあると思いますが、それをやり通すことが、強引に「やり切る」力になってくると思います。一周回って古い考え方のようですが、何かを「やり切る」ことは、最終的に遊びを仕事にしていくうえで必要な素養なのではないでしょうか。
菅本:
私の中学時代を思い返すと、「なんでこういうものが社会にないんだろう」と、常に不安や疑問を感じていました。ある意味、ダメなところを見つけるのが得意だったのかもしれないです。その視点は大人になっても変わらず、いろんなインフルエンサーを見て「なんでこうしないんだろう?」と思ったことを、実践したらうまくいきました。だから、今でもずっと「なんで?」と思いながら生活しています。
箕輪:
「なんでこれがないんだろう?」はビジネスの基本的な姿勢ですよね。
齋藤:
箕輪さんに近いんですが、僕も高校までは「脳みそまで筋肉だ」と言われるほどバスケットボールに打ち込んでいました。アートや建築とはかけ離れた世界ですが、今となってはその時に学んだチーム論や根性論は大きな糧になってることを感じています。

何にのめりこんだとしても、のめりこんだ分だけ後から生きてくると思うので、「のめりこむ」ことが大事です。あれこれ手を出すより、好きなものがあるのなら、絵を描くであれ、ゲームをするであれ、ザリガニを獲るであれ、なんでも「好き」を極めていってほしいなと思います。

箕輪:
何かしらのトップ・オブ・トップになると、その軸を中心に横展開ができるようになるのかもしれませんね。
齋藤:
また、すべての原動力はゆうこすさんが言った「なぜこれがこうなんだろう?」です。仕事をしていて世の中には「大人の事情」があふれていることを感じます。どんな些細なことでもいいので、世の中のあらゆるものに対して自分なりの疑問、視点を持つことは大切です。

ブログツールやSNSの隆盛により、組織の枠を超えて”個人を売りにする働き方”が台頭しつつある。箕輪氏は従来の編集者の仕事から越境し「名前のない仕事」を手にした。菅本氏の職業”モテクリエイター”も、彼女自身が名前をつけた「新しい働き方」だ。

“個人を売りにする”ということは、唯一無二になるということ。だからこそ、何かにのめりこみ、世の中の疑問に目を向け「ポジション」をとることが必要だ。選択肢が多すぎて身動きが取れない人がいたら、何か1つのことにのめりこんでみるのもいいかもしれない。

人生に挑戦の制限なんてない。仮に何か失敗を犯したとしても、好きな生き方ができなくなるわけではない。むしろその”失敗”が財産になる時代だ。MC、ゲストのディスカッションの中で、これからの時代を生き抜くヒントを得られたのであれば幸いである。

構成:半蔵門太郎

長野県佐久市出身。千葉大学では文化人類学を専攻。
テクノロジーやインターネットの影響で様々な「境界」がなくなっていく動きに関心を持つ。
Twitter:@hanzomontaro

編集:長谷川リョー

SENSORS Senior Editor
1990年生まれ。修士(東京大学 学際情報学)。
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Mail: ry.h0508[アット]gmail.com

写真:松平伊織

(2018-3-15 15:00:00)

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フォロワーと事業を創る次世代型プロジェクトの作り方–菅本裕子 × 箕輪厚介「新しい働き方」の先駆者たち

「あたらしい、はたらきかた」をテーマに行われたSENSORSサロン。”日本のシリコンバレー”を目指し4月オープン予定の「EDGEof(エッジ・オブ)」を会場に、公開収録形式で行われた。

4回にわたってお届けする第3弾記事では、ライブコマースで”1人勝ちする”菅本氏が「成功のカギはコミュニティづくりにある」と語り、ゲストとMCそれぞれのコミュニティ=オンラインサロンの特徴について意見が交わされた。それぞれのコミュニティがモチベーションに溢れる理由とともに、MCとゲスト自身のモチベーションの源泉についても探っていく。

※当記事は2018年2月に行われたSENSORS公開収録の内容を再構成したものです

■ 「ゆうこす一人勝ち」の理由は”フォロワー目線”の情報発信

「ゆうこす」の愛称で女子中高生、女子大生から絶大な支持を得ている菅本裕子氏。彼女の主な活動拠点の1つがライブ配信で商品を紹介し販売する「ライブコマース」だ。

菅本裕子(以下、菅本):
2016年からライブコマースを始め、ほぼ毎日配信しています。今でこそライブコマースのアプリはたくさんありますが、当時はツイキャスで商品紹介をしていました。
箕輪厚介(以下、箕輪):
以前、動画メディアを運営する企業の社長とお話する機会がありました。その方は「ライブコマース業界は盛り上がっているように見えて、実はゆうこすさんくらいしか商品を売れない」と言っていたんです。いろんな方がライブコマースに参入してきているなかで、実際に購買に結び付けられる人とそうでない人の違いはどこにあるんでしょうか。
菅本:
知名度の高さよりも、フォロワーに信頼されているかどうかです。自画自賛のようになってしまいますが、私は圧倒的にどのインフルエンサーよりもフォロワーから信頼されおり、エンゲージメント率も非常に高いです。

–フォロワーから信頼されるために、どんなことに気を配っていますか?

菅本:
ライブコマースは「コメントができるテレビショッピング」です。一方的にこちらから商品を紹介するのではなく、呼びかけをしたり、なるべくコメントに返信したり、フォロワーの立場になって考えています。

また、タレントさんがAmazonで売られている商品をライブコマースで販売しても、購買には結び付きません。自分の作った商品を自分の言葉で直接届けられることに価値があります。なので、私は自分でプロデュースした商品や、自分が良いと思って買い付けてきた商品しか販売しません。最近は、自分で立ち上げたスキンケアブランドの打ち合わせ風景を生配信し、フォロワーの皆さんの意見を聞き入れつつ商品を作り上げて販売する新しい試みも始めました。

–ちなみに、ライブコマースをすることでどれくらい売り上げが上がるのでしょうか?

菅本:
以前、ホディクリームをTwitter上で販売したときは1時間で200個ほどの売り上げでしたが、同じ商品をライブコマースで販売したところ、20分ちょっとで500個以上の売り上げを記録し完売しました。書籍を出した際にも、フォロワーの質問や悩みに対して本の内容を朗読して答えるような配信を行ったら、数万部売り上げが上がったんです。
齋藤精一(以下、斎藤):
ゆうこすさんの配信はたくさんの人が見ていると思います。その中で、同じようにライブコマースを始める人もいるのでしょうか?
菅本:
何人かいます!私の活動のメソッドを教えるオンラインサロンも運営していますよ。

■ 会社よりも強い推進力「オンラインサロン」がこれからの時代の歯車になる

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齋藤:
落合さんも箕輪さんもオンラインサロンを運営されていますが、かなり数も増えているのでしょうか?
落合陽一(以下、落合):
僕のオンラインサロンは、大学の研究室ほどのコミットメントでないにしろ、学び直したい層に対して、面白かった論文などの情報や議論する場を提供しています。「情報シェア」と「セミナー」タイプのサロンです。箕輪さんのサロンは、みんながコミットしてプロジェクトを進める「アクティビティ型」でしょうか。
箕輪:
はい。僕のサロンは会社の代替、落合さんのサロンは大学の代替ですね。「アクティビティ型」サロンの良い点は、モチベーションの低い人間がいないことです。僕のサロンは月6,000円の会員制なんですが、「お金を取る」こと自体がキュレーションの機能を持っています。やる気がないのに6,000円払って残り続ける現象は起きないので、アクティブ度の違いはあっても、参加者全員が純度100%のモチベーションを持っています。
齋藤:
ゆうこすさんのサロンはいかがでしょうか?
菅本:
無料と有料のコミュニティがありますが、箕輪さんのおっしゃる通り有料会員のモチベーションはものすごく高いです。最近本を出させていただくことになったので「ゆうこす本編集チーム」を作りました。どういうことを書いてほしいか意見を聞いたり、編集してもらったり、フォロワーと一緒に本を作るプロジェクトです。

■ 「走らざるをえない」モチベーションの源泉はどこにある?

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–オンラインサロンの会員は自らお金を払い、高いモチベーションで参加されてます。みなさんのモチベーションの源泉もお伺いできますか?

落合:
変な話ですが、僕の大学教員としての原資は自分の会社から出ています。自分で稼いだお金で研究をしている、いわばボランティアです。でも、教育はやりたくてやっていることなので、給料が0円でもいいかなと思っています。趣味に本気になることは楽しいので、その趣味でいかにしてお金を稼ぐかを考えていますね。
齋藤:
「作りたいものを作る」のはモチベーションとしてありますが、クライアントの問題でも世の中の問題でも、なにか深刻な問題を解決したいんです。誰にも解けなかった「知恵の輪」を解きたい気持ちがモチベーションになっています。
落合:
すごく分かります。そもそも研究者は全世界で分からなかったことを少しずつ分かるようにしていく、知恵の輪を解く仕事です。論文を読むなかで、宇宙で誰も気づいていないようなことに気づく瞬間があります。
菅本:
私はモチベーションが下がらないんです。オン・オフの切り替えがなく、ご飯を食べている時間さえお仕事になります。言ってしまえば、生きていること自体が仕事なんです。
箕輪:
僕はモチベーションをあまり意識したことはないです。いいニュースであれ良くないニュースであれ、世の中がワッと沸く瞬間や出来事の裏には、いつも箕輪がいるとなっていたいと感じます。また、今の僕を動かしているのはモチベーションや熱狂などではなく、旗を立ててしまったから走らなきゃいけないという責任感です。

落合さんや堀江さんに会うと、会話の中に「宝」が見つかる瞬間があるんです。自分に興味がないことでも、そこに宝があると分かったら掘りたくなる。「よし!宝を見つけたからみんなで掘るぞ」って旗を立てたら、周りが動く。そうしたらもう逃げるわけにはいかない。旗を立てて走り、また旗を立てて走っての繰り返しですね。

続く最終回では、「ビジネスの現場で生き残る人」をテーマに、異なる領域で事業を展開するMCとゲストが議論を交わした。会場からの質問に対しても、それぞれの実体験と成功体験を踏まえたアドバイスが送られた。

構成:半蔵門太郎

長野県佐久市出身。千葉大学では文化人類学を専攻。
テクノロジーやインターネットの影響で様々な「境界」がなくなっていく動きに関心を持つ。
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編集:長谷川リョー

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写真:松平伊織

(2018-3-13 16:00:00)

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"ネオマス"を動かし、働き方の量子化を推進する–菅本裕子 × 箕輪厚介 「新しい働き方」の先駆者たち

「あたらしい、はたらきかた」をテーマに行われたSENSORSサロン。”日本のシリコンバレー”を目指し4月オープン予定の「EDGEof(エッジ・オブ)」を会場に、公開収録形式で行われた。

4回にわたってお届けする第2弾記事では、MC落合が投げかけたキーワード「反知性」に始まり、書籍を大ヒットに導くマーケティング戦略や、収入と新しいモノに対する受容性で切り出された真のマス層=「ネオマス」について議論された。変化していく社会をリアルタイムで捉えるMCとゲストの掛け合いに注目だ。

※当記事は2018年2月に行われたSENSORS公開収録の内容を再構成したものです

■ 知性と反知性の分断をつなぎ合わせる箕輪流編集術。『お金2.0』の大ヒットを支えた”ダサい中吊り広告”の仕掛け

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落合陽一

MC落合は「新しい働き方」を論ずる前に、世の中の新しい言説を聞き入れようとしない「反知性」の存在を指摘する。

落合陽一(以下、落合):
「反知性」とは、「隣のブドウは酸っぱくて、自分のレモンは甘いと思っている人」を指します(自分のことを正しいと信じて疑わず、新しい言説に対してとにかく排他的な思考)。個人の自由なので、あえて矯正する必要はありません。しかし、世の中全体が反知性だったら、社会の発展が止まってしまうと思うんです。

そういった人たちは、堀江さんの本を読ませたところで、「あいつはもともと警察に捕まったことがあるから間違っている」みたいな、全く論理的でない論理を展開します。そうした思考を持つコミュニティはネット上で増えているのですが、そんな「反知性」の人たちに「新しい働き方」なんて言っても伝わらないと思うんです。

箕輪厚介(以下、箕輪):
本を売っている中で肌感覚として感じるのは、都会と地方の間で、また、都会の中でもエリア間で恐ろしいほどに価値観や文化の分断化が進んでいるということです。僕が出すようなビジネス本は、都会と地方では売れ行きがまったく異なります。東京の中でも、六本木と丸の内では売上が大きく違うんです。その中で、1つ壁を越えたなと思うのが佐藤航陽さんの『お金2.0』と先日発売された落合さんの『日本再興戦略』でした。

『お金2.0』の初速は六本木などでは良かったのですが、都内を含めて他の地域では反応はまだまだでした。そこで、あえてリテラシーを下げて大衆的な電車広告を打ったんです。『お金2.0』は、内容は哲学書のように本質的で深い本ですが、そういうアプローチでは世間には届ききらない。だから「この本読んで丸儲け!」みたいな直接的な広告にしました。その結果、普段ビジネス書など読まない層にも爆発的に火がつき、発行部数は20万部を突破しました。やってみて初めて見えたことですが、ちょっとしたきっかけで「分断」が溶ける瞬間もあるんです。

–『日本再興戦略』はどうして売れたのでしょうか?

箕輪:
もともと落合さんの本は、青山ブックセンターや六本木のブックファーストなど情報感度の高い人の間でよく売れる本でした。『日本再興戦略』が売れたのは、落合さんのそれまでのメディア出演が重なった結果、関心を持つ層が広がったのではないかと考えています。

本は10万部を超えると一気に火が付き、それまで興味のなかった人も手に取るようになります。なので、そのための「現象」を作ることが大事です。小難しいことばかり伝えるのではなく、大衆的な目線に立ち、関心を引き寄せて「分断」を解いていく。中身は本物でも売り方によって分断を解く、それが僕が作る本の役割だと思っています。

■ 「収入×受容性」の2軸で浮き彫りになる真のマス層「ネオマス」とは?

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–それでは続いてのテーマ「ネオマス」についてお願いします。

落合:
「ネオマス」は僕が作った造語です。これまで「マス層」を捉える際は、収入が基準になっていました。しかし収入別で考える「縦軸」に加え、アーリーアダプターやレイトマジョリティのように、新しいモノに適応する速さで考える「横軸」で社会を見ると、真のマス層=「ネオマス」を捉えることができます。収入がそこそこで、新しいモノへの受容・対応が遅いレイトマジョリティ層のことです。

この「ネオマス」が、行動を起こせるように動かしていけるかが1つのポイントだと思っています。

箕輪:
本の販売やオンラインサロンのようなサービスを展開するときは、年収や会社よりも、落合さんのおっしゃる「横軸」、新しいモノに対する受容性や積極性でターゲットを考えます。たとえば、年収400万円の人でもイノベーティブなタイプもいれば年収3000万円でも保守的な人もいる。もはや会社や年収では人はセグメントできなくなってきていて、横軸の方が、人間的な特性を捉え始めていることを強く感じます。
齋藤精一(以下、齋藤):
マーケティングでは従来、大衆のことを考えるときに大きな三角形を描いて、「F1」(20歳から34歳までの女性)や「F2」(35歳から49歳までの女性)といった区分で分けるのが主流でした。ただ、これからの時代で消費者を動かすには、1個の大きな三角形ではなく、「アイドル好き」な層、「未来が好き」な層、「ビジネスが好き」な層といった、たくさんの小さな三角形で社会を見ていく必要があるのかもしれませんね。

■ 21世紀の働き方は『スイミー』?大企業を脅かすのは、量子化した個人

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(左より)箕輪厚介氏、菅本裕子氏、齋藤精一

–ここからは「働き方の量子化」について伺っていきます。

齋藤:
僕は最近よく「大企業は必要か?」ということを考えています。絵本の『スイミー』のように、皆が個人事業主や個人商店として普段の仕事をしつつ、必要な瞬間に一気に集まるような働き方が時代に合っていると思うんです。

稼ぎたい人は稼げばいいし、休みたい人は休めばいい。だけど、タイミングが合えば結集する。そうした働き方が健康的だと感じています。一緒の感覚を持つ人同士が集まれる環境さえあれば、量子化していく方が良いのではないでしょうか。

箕輪:
僕は「箕輪編集室」というオンラインサロンを運営していますが、1つの目的のもとに集まる組織のスピード感を肌で感じています。1つのプロジェクトを始めるとき、大企業は「これのメリットは何か?」とか「どこの部署がやるのか?」などと議論をしますが、その時点で遅い。遅すぎる。オンラインサロンは多種多様な業種の人が集まっているので、ある人は動画を作ったり、ある人はブログで拡散したりと、ある目的のもとで自分の好きなことや得意なことを生かそうと、勝手に自走し始めるんです。
落合:
「量子化」はインターネットでより可能になっていくと思います。人間は思いのほか文字と音と光でコミュニケーションを取っているんです。オンライン化できることは多いのに、日本人は対面の”フィジカルミーティング”を好みます。最近はオンラインミーティングが多いですが、僕ですら、まだ「うん」を言うためだけの会議はありますからね。

–逆にフィジカルミーティングではないといけないミーティングはどんなものが挙げられますか?

落合:
図面や立体図を見ながらのものや、素材を確かめるものですね。印刷の仕上がりや、たくさんのテクスチャに触れて確かめることが必要な場合はフィジカルミーティングでなければいけません。あとは、学生に機材の扱いを指導するときなどは、微妙なニュアンスを伝えるために直接指導します。

続く第3回「フォロワーと事業を創る次世代型プロジェクトの作り方」では、ライブコマースで”1人勝ちする”菅本氏が「成功のカギはコミュニティづくりにある」と語り、ゲストとMCそれぞれのコミュニティ=オンラインサロンの特徴について意見が交わされた。それぞれのコミュニティがモチベーションに溢れる理由とともに、MCとゲスト自身のモチベーションの源泉についても探っていく。

構成:半蔵門太郎

長野県佐久市出身。千葉大学では文化人類学を専攻。
テクノロジーやインターネットの影響で様々な「境界」がなくなっていく動きに関心を持つ。
Twitter:@hanzomontaro

編集:長谷川リョー

SENSORS Senior Editor
1990年生まれ。修士(東京大学 学際情報学)。
Twitter:@_ryh
Mail: ry.h0508[アット]gmail.com

写真:松平伊織

(2018-3-8 15:00:00)